会 期:2013年3月7日~3月28日
会 場:ポルト大学美術学部ギャラリー
主 催:ポルト大学美術学部 協 賛:ポルトガル日本大使館
本展の概要:
「春風ながさきより2013」は、韓国の慶北大学校、昌原大学校、日本の長崎大学、そしてポルト大学美術学部のアーティストたちの作品が集う展覧会プロジェクトです。
フランシスコ・ラランジョ教授(美術学部長)の指導の下、ユニークかつ多くを学べ、国際的視野を広げるチャンスとなるであろうこのプロジェクトを、ポルト大学美術学部で開催すべく企画されました。
「春風ながさきより2013」の参加者は、このプロジェクトのプロセスを学び、研究意欲を高め、そして本展で得られるつながりを基に、今後の更なる文化交流の発展に努めることを念頭におきました。
本展では、ポルト大学美術学部の講師や学生たちも交え、様々なバックグラウンドを持ったアーティストたちが集結しました。デモンストレーション、特別講演、ワークショップ、そしてカタログは、本展覧会の意義、プロセス、様々なバックグラウンドへの関心やそれら独自の技法を学ぶ手助けとなり、実り多いプログラムとなりました。
<プログラム>
2013年3月7日~3月28日:ポルト大学美術学部にて展覧会
3月7日14時30分~15時30:朴南姫先生(慶北大学校教授)特別講演会
3月7日16時~:オープニング
3月7日17時~19時:姜パレム(昌原大学校教授)ワークショップ
3月8日10時~12時半:井川惺亮(長崎大学名誉教授)ワークショップ
「春風長崎より2013」は、1) 展覧会 2) 特別講演 3) ワークショップ 4) 視察、の4つの部門で構成されます。これは、展覧会を本プロジェクトの核とし、並行して招待作家によるワークショップ・特別講演を実施することで、作品やアーティストについての理解を深めること、新しいアイディア・技術を学ぶことを目的としています。
1) 展覧会
本展覧会に出展するアーティストは、本展覧会に関わる団体の中から選出されました。今回出展する作品の多くは、本展覧会のために制作されたものです。また、招待作家として長崎・韓国よりポルトまで出向かれ、現場にてインスタレーションをされるアーティストたちもいます。
出品者一覧:
長崎(RING ART)
井川惺亮(長崎大学名誉教授)・野坂知布(RING ART代表)・岩永晃典・佐藤千代子・中田寛昭・前田真希・松尾美希・廣岩裕香
韓国
朴南姫(慶北大学校教授)・姜パレム(昌原大学校教授)・小栗栖まり子・井ノ上理恵・申京愛
ポルトガル
フランシスコ・ラランジョ(ポルト大学美術学部長)・ドミンゲス・ロウレイロ(ポルト大学美術学部教員)・ファティマ・サントス(ポルト大学美術学博士課程)・ソフィア・トーレス(ポルト大学美術学部教員)・マリアーナ・カルヴァーリョ(ポルト大学建築学博士課程)
<並行して行われるプログラム>
2) 特別講演
Beginning & Development of Korean Modern Art
講師:朴南姫(慶北大学校教授)
場所:ポルト大学美術学部ミュージアム
3)ワークショップ
ワークショップ 1
「折り紙」によるアート
講師:井川惺亮(長崎大学名誉教授)
コーディネーター:ドミンゴス・ロウレイロ
場所:ポルト大学美術学部Sala Universia教室
目標:日本の古典的な遊びや祈願することや仕草として「折り紙」が育ってきた。この「折り紙」と現代美術を結びつけ、新たなアートの旅の体験をしよう!
ワークショップ 2
水と墨を利用した東洋・西洋の紙の比較分析
講師:姜パレム(昌原大学校教授)
コーディネーター:ソフィア・トーレス
場所:ポルト大学美術学部Sala Universia教室
概要:
東洋の紙(韓国の紙:韓紙)と西洋の紙の特性を、水や墨に対する反応の違いによって比較分析する。参加者はそれぞれの紙の特殊性を、体験しながら理解すると同時に、作品として完成させる。この作品を他の参加者と一緒に発表、観賞することで、紙の表現の多様性や、個人の表現の違いも理解することができる。紙を通した文化的交流を目的としたワークショップである。